日本テレビ系の朝の情報番組『スッキリ』で長期密着され、社会現象を巻き起こしたSKY-HI主催のボーイズグループオーディション『THE FIRST(ザ・ファースト)』。2021年8月の最終審査発表、そして同年11月の「BE:FIRST」鮮烈デビューから月日が流れた現在も、その熱狂の余波は収まるどころか、日本の音楽産業のあり方を根底から変革し続けています。
当時、朝の茶の間で涙を流しながら見守った視聴者が今なお強い関心を寄せているのが、トップランナーへと駆け上がったBE:FIRSTメンバーの現在地と、惜しくも最終選考などで涙を飲んだ「脱落メンバー」たちのその後の足跡です。実は、当時の不合格者の多くが驚くべき進化を遂げ、BMSG所属アーティストや新たな表現者として第一線で異彩を放っています。当時の審査ドキュメントの記録と最新の活動実績をもとに、彼らの現在地を徹底詳解します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:BE:FIRSTの7名はドームツアー成功や海外フェス進出を果たし、日本のボーイズグループの頂点の一角へ飛翔。
- 要点2:最終審査で脱落したショウタ、ラン、レイコは、それぞれソロや新グループ「MAZZEL」の主軸として全員がメジャーデビューを達成。
- 要点3:脱落者を切り捨てず個々の才能に適した形で世に送り出したSKY-HIの手腕は、従来のサバイバルオーディションの構造的歪みを完全に覆した。
【最終審査結果と現在地】BE:FIRSTデビューメンバー7人の軌跡と到達点
2021年8月13日、『スッキリ』の生放送内で明かされた『ザファースト最終審査結果』は、視聴者に強烈な歓喜と驚きを与えました。当初「5人組」としてアナウンスされていたグループの枠を、SKY-HIが現場の独断と熱意で急遽「7人」へと拡大した瞬間です。SKY-HIは当時の会見や番組内で「この7人であれば、世界を目指すために誰一人として欠かすことができない」と語り、その直感は見事に結実することとなりました。
決定したBE:FIRSTデビューメンバーの最終順位と、結成から現在に至るまでの変遷は以下の通りです。
- 1位:SOTA(ソウタ/島雄壮大):世界大会4度優勝の圧倒的ダンススキルでグループのパフォーマンスの核を担い、国内外のダンサー・振付師からもリスペクトを集める存在へ。
- 2位:SHUNTO(シュント/久保舜斗):唯一無二のハスキーボイスと研ぎ澄まされたリズム感で、ロックフェスや海外コラボでも圧倒的な求心力を発揮。
- 3位:MANATO(マナト/廣瀨真人):抜群のピッチ精度と安定したボーカルワークを誇り、変幻自在のR&Bフィーリングで楽曲の音楽的クオリティを牽引。
- 4位:RYUHEI(リュウヘイ/黒田竜友):オーディション当時14歳だった原石は、類まれな表現力と艶やかなダンスでグループの芸術的アイコンへと急成長。
- 5位:JUNON(ジュノン/池亀樹音):歌唱・ダンス未経験の就活生からスタートしながら、驚異的なハイトーンボイスを開花させ、今やメインボーカルとしてスタジアムの空間を支配。
- 6位:RYOKI(リョウキ/三山凌輝):爆発的なラップと圧倒的なステージングに加え、俳優としても映画やドラマで主演・主要キャストを務めるマルチな才能を発揮。
- 7位:LEO(レオ/上村礼練):グループの精神的支柱。豊かな人間性と温かい歌声でチームをまとめ上げ、バラエティ番組や朝の帯番組でも抜群の好感度を獲得。
プレデビュー曲「Shining One」から始まった彼らの進撃は、NHK紅白歌合戦への連続出場、国内主要ドームツアーの即日完売、そして海外大型音楽フェスへの参戦へと続いています。SKY-HIが掲げた「世界基準のクオリティ」という公約は、決して絵空事ではなかったことが証明されています。
惜しくも脱落した人気メンバーの現在は?デビューを果たした意外な真相
『スッキリ』の放送当時、SNS上では「なぜあの実力者が落ちたのか」「ショックで立ち直れない」といった悲鳴に近い声が相次ぎました。しかし、時間の経過とともに明らかになったのは、SKY-HIの真の意図です。彼はオーディションを「落選者をふるい落とす場」ではなく、「それぞれの才能に最も適した出口を見つけるマッチングの場」と位置づけていました。
ショウタ(Aile The Shota):ソロアーティストとしての確固たる地位
最終審査で脱落が告げられた際、SKY-HIから「一緒に音楽を作ろう」と直接声をかけられたショウタ。彼はその後、Aile The ShotaとしてBMSGからソロデビューを果たしました。持ち前の文学的なリリックセンスと洗練されたシティポップ・R&Bサウンドを武器に、数々の大型フェスに出演。さらにはBMSG内の新レーベル立ち上げに関わるなど、プロデューサー的な立ち位置でもクリエイティビティを発揮しています。
古家蘭(RAN):苦悩の先で掴んだ「MAZZEL」のセンター
合宿審査中から高いダンススキルと華やかなルックスで圧倒的な人気を誇りながら、最終審査で惜しくもデビューメンバーから漏れた古家蘭。視聴者の間では「ランロス」という言葉が生まれるほどの反響を呼びました。しかし彼は諦めることなくBMSGトレーニーとして技術と精神力を徹底的に磨き上げ、2023年春に始動したBMSGの第2弾ボーイズグループMAZZEL(マーゼル)のメンバーとして満を持してデビュー。グループの絶対的センターとして、オリコン週間チャート1位を獲得するなど華々しいリベンジを果たしました。
カディオ(REIKO):苦難を乗り越えて掴んだ本格ソロデビュー
歌唱未経験ながら驚異的なグルーヴ感と伸びやかな歌声で合宿中盤から急浮上したカディオ。最終審査での脱落後、一時は精神的なプレッシャーから音楽活動の休止も経験しましたが、SKY-HIの手厚いメンタルケアとトレーニングを経て、REIKO名義でソロデビューを飾りました。ブラックミュージックの神髄を感じさせるソウルフルなボーカルは、国内外の著名プロデューサーからも絶賛を浴びています。
川島塁(RUI)と若き才能たち:育成期間を経て新時代へ
当時わずか13歳で合宿に参加し、SKY-HIに「出会ってしまった」と言わしめた川島塁。彼もまたBMSGトレーニーとして着実に実力を蓄積してきました。同じく合宿で注目を浴びたKANON(カノン)やTAIKI(タイキ)らとともに次世代のプロジェクトへと合流し、音源リリースやイベント出演を通じて確実にファンベースを拡大しています。
さらに、BMSGを離れた参加者たちもそれぞれの道を切り拓いています。男爵気質のリーダーシップで愛されたテン(大久保波留)は別事務所の大型サバイバル番組を経て人気グループのメンバーとしてデビューを勝ち取り、独自の世界観を持っていたシュンスケ(織戸俊ス)もインディーズシーンでソロラッパー・クリエイターとして独自の表現を継続中。誰一人として「使い捨て」にされず、オーディションの経験を糧に表現者としてのキャリアを確立している点こそ、この番組が残した最大の奇跡と言えます。
【一覧比較】THE FIRST主要参加者の最終審査結果と2026年最新ステータス
オーディション時の順位付けや審査フェーズと、現在の所属・活動形態を一覧表に整理しました。この客観的データを見るだけでも、当時の審査がいかに将来のキャリアを見据えた精緻な選考であったかが浮き彫りになります。
| 参加者名 | 合宿審査での立ち位置 | オーディション最終結果 | 2026年最新の所属・活動状況 |
|---|---|---|---|
| SOTA / SHUNTO / MANATO / RYUHEI / JUNON / RYOKI / LEO | 各審査で常に上位を維持(クリエイティブ審査等で主導的役割) | BE:FIRST合格(1〜7位) | BE:FIRSTとして活動。国内ドームツアー制覇、海外大型音楽フェス出演などトップアーティストへ。 |
| ショウタ(飯田翔太) | チームAリーダー。作詞・作曲・編曲の支柱 | 最終審査脱落(BMSGアーティスト契約へ) | Aile The Shotaとしてソロ活動。自主レーベル主宰や楽曲提供など音楽シーンの中核で活躍。 |
| ラン(古家蘭) | 高いダンス技術と圧倒的存在感、メンタルの壁に直面 | 最終審査脱落(BMSG育成契約へ) | 8人組ボーイズグループMAZZELの主軸・センターとしてデビュー。舞台やアリーナ公演で活躍。 |
| レイコ(カディオ栄五) | 歌唱未経験から合宿中に急速成長、急浮上 | 最終審査脱落(BMSG育成契約へ) | REIKO名義でソロ本格デビュー。抜群のソウルフルボイスを武器にシングル・EPを継続リリース。 |
| ルイ(川島塁) | 当時13歳、富士急ハイランド合宿で急成長 | 4次審査・合宿後半で脱落(BMSG育成契約) | BMSGトレーニー(RUI)としてモデル・音楽活動を並行。次世代新グループのコアメンバーへ。 |
| テン(大久保波留) | 愛嬌とストイックさで合宿審査に爪痕を残す | 3次審査〜4次審査序盤で脱落 | LAPONEエンタテインメント主催『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』を経てDXTEENとしてメジャーデビュー。 |
| シュンスケ(織戸俊ス) | 自作トラックと尖った世界観で独自の輝き | 合宿審査(4次審査第1ステージ)で脱落 | 独立系アーティスト・ラッパーとして自主楽曲をリリース。アパレルや映像制作など多彩に活動。 |
【合宿審査を振り返る】伝説のチーム分けと「クリエイティブ審査」の衝撃
『THE FIRST』が他のあらゆるサバイバル番組と一線を画し、視聴者の心を鷲掴みにした決定的な契機が、山中湖で行われた1カ月におよぶザファースト合宿審査 チーム分けと、その中で課された「クリエイティブ審査」でした。
従来のオーディションであれば、運営側から与えられた既存の課題曲をどれだけ正確に歌い、踊れるかを競わせるのが通例でした。しかし、SKY-HIが参加者15名に突きつけた課題は「トラック(伴奏)だけを渡し、メロディ、歌詞、振り付けのすべてを自分たちでゼロから作れ」という前代未聞のミッションでした。発表されたチーム分けは以下の3組です。
- チームA(楽曲「"A" Life」):ソウタ、マナト、ショウタ、リュウヘイ、テン
- チームB(楽曲「Good Days」):リョウキ、ジュノン、ラン、ルイ、タイキ
- チームC(楽曲「Be Free」):シュント、レオ、レイコ、シュンスケ、ナオキ
当時、経験値も年齢もバラバラな少年たちが一つの屋根の下で膝を突き合わせ、夜遅くまで言葉を紡ぎ合う姿が『スッキリ』で放映されました。特にチームAのショウタやソウタが年少のリュウヘイやテンを温かく導き、チームCでは自信を失いかけていたレイコをレオが持ち前の包容力で鼓舞する場面は、多くの視聴者の涙を誘いました。
参加者の手記や当時のインタビューでも、「誰かを蹴落とすのではなく、お互いの弱さを補い合い、全員で最高の音楽を作ることだけを考えた」と語られています。この合宿審査を通じて築かれた絶対的な信頼関係とクリエイティビティの芽こそが、現在のBE:FIRST、そしてMAZZELやソロ勢の音楽性の礎となっています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「脱落=挫折」ではなかった理由
放送当時から現在に至るまで、インターネット上の掲示板や知恵袋などでは、いくつかの根強い誤解や憶測が飛び交っていました。その代表例が「ランやショウタが落とされたのは出来レースだったのではないか」「最初からデビューメンバーは決まっていたのではないか」という疑問です。
しかし、BMSG関係者への取材やSKY-HI自身の著書『逆境を味方につける思考法』などの記述を照らし合わせると、実態は全く逆であったことが分かります。SKY-HIは審査の過程で、彼らの才能を誰よりも深く評価していたからこそ、あえてBE:FIRSTという「1つの箱」に閉じ込めない決断を下したのです。
- 誤解1:ランの落選は実力不足だった?
真相は、当時のランが抱えていた「王道センターとしての重圧」とメンタルの揺らぎを、SKY-HIが繊細に見抜いていた点にあります。急造のグループで即座に世界競争へ放り込むよりも、1年以上の準備期間を設けてメンタルとスキルを再構築した上で、彼がリーダーシップを取れる「MAZZEL」を立ち上げる方が、アーティスト生命を長く守れるという高度な親心と戦略でした。 - 误解2:ショウタはグループ向きではなかった?
ショウタのアーティスト性と作家性は、グループの枠組みを飛び越えるほど強烈でした。BE:FIRSTの一員としてフォーメーションダンスに縛られるよりも、自身で作詞・作曲・ディレクションを手がけるソロシンガーソングライターとして解き放つ方が、日本の音楽界にとって大きな利益になると判断された結果です。 - 誤解3:BMSGは脱落者を囲い込んでいるだけ?
他社オーディションでは、落選者は事務所を即時解雇されるか、飼い殺しにされるケースが散見されました。しかしBMSGは全額自社負担でレッスン環境、寮、メンタルヘルスケアを提供。自社の方向性と合わない、あるいは他社でのチャンスを望む参加者(テンなど)に対しては、一切の違約金や縛りを設けることなく快く送り出す姿勢を徹底しました。
このように、「脱落=敗者」という従来の芸能界の常識を捨て去り、「適材適所のアーティスト配置」を行ったことこそが、現在のBMSGの大躍進を支える真のカラクリです。
【プロの結論】従来の芸能界構造を覆した「BMSG型育成システム」の心理社会的意義
エンターテインメント業界の構造変化と心理学・社会学の観点から『THE FIRST』を分析すると、このプロジェクトが日本の音楽産業に与えた影響は単なる「ヒットグループの創出」にとどまりません。
「心理的安全性(Psychological Safety)」が引き出した爆発的創造力
従来の昭和・平成型オーディションは、参加者を極限のストレス下に置き、罵倒や落胆を演出することで視聴者の嗜虐的な興味を煽る「サバイバル・リアリティショー」が主流でした。そこには、審査員と参加者の間に圧倒的な権力勾配が存在し、参加者は萎縮して個性を殺し、審査員の好みに迎合せざるを得ない構造的欠陥がありました。
対照的にSKY-HIが徹底したのは、心理的安全性の徹底確保です。「才能を殺さないために」「君のそのままを愛している」と公言し、失敗を責めず、挑戦のプロセスを讃える指導方針を徹底しました。心理学において、人間が創造性を最大限に発揮できるのは「恐怖や不安から解放された状態」であることが実証されています。参加者たちが自発的に作詞・作曲を行い、互いを高め合えたのは、恐怖支配を排除したマネジメントの勝利に他なりません。
ファンカルチャーの転換:消費型から「伴走・共感型」へ
また、オーディションを朝の情報番組『スッキリ』という日常のプラットフォームで共有したことにより、ファン層の質も劇的に変化しました。従来のボーイズグループにありがちだった「外見の消費」や「疑似恋愛」にとどまらず、若者たちが苦悩しながら自己肯定感を獲得し、仲間とともに成長していくプロセスそのものを応援する「共感と伴走のファンコミュニティ」が形成されました。
【判断基準】BMSG型オーディションの潮流にフィットする人・しない人
現在、芸能界を目指す志望者や視聴者にとって、このムーブメントをどう捉えるべきかの明確な基準が存在します。
- 向いている人(志望者・ファン):
- 自らの意見を持ち、楽曲制作や振付などクリエイティブに関わりたい表現者。
- 競争や蹴落とし合いではなく、チームワークと心理的安全性を重視する価値観を持つ人。
- 作られた偶像ではなく、等身大の人間性と確かなスキルを愛せるリスナー。
- 慎重になるべき人(志望者・ファン):
- 事務所から与えられたコンセプトを忠実に演じることだけを望む受け身の姿勢の人。
- 過酷なサバイバルや脱落の残酷さ、ドラマチックな波乱を娯楽として消費したい視聴者。
- 「完璧な偶像(アイドル像)」を求め、アーティストの自律性や人間的な揺らぎを受け入れられない人。
【スッキリ ザファースト メンバー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:BE:FIRSTのデビュー人数が5人から7人に増えた本当の理由は何ですか?
A1:最終審査のステージ(クリエイティブ審査Finalおよび「Shining One」パフォーマンス)を見たSKY-HIが、当初想定していた5人組の枠組みでは表現しきれない音楽的多様性と爆発力を確信したためです。特にリョウキの圧倒的な爆発力とレオのチームを支える人間性が加わることで、グループが世界水準へ到達できると直感したことが公式に明かされています。
Q2:惜しくも脱落したメンバーで、BMSGに所属していない人たちの現在は?
A2:大久保波留(テン)はLAPONEエンタテインメントから「DXTEEN」としてメジャーデビューし活躍中です。また、織戸俊ス(シュンスケ)は独立してソロアーティストとして活動し、男澤直樹はライジングプロダクション等を経てソロシンガー・舞台俳優として活躍するなど、それぞれの強みを生かしたフィールドで継続して活動しています。
Q3:『スッキリ』終了後、BMSGのオーディションや活動はどこで追うことができますか?
A3:BMSGの公式YouTubeチャンネルやHulu、各種配信プラットフォームにて、後続のオーディション『MISSIONx2』(MAZZEL結成ドキュメンタリー)やボーイズグループ・ガールズグループのプロジェクト、トレーニー育成ドキュメンタリーが継続的に配信されています。テレビの枠組みを超え、自社メディア主導での発信が主流となっています。
まとめ:THE FIRSTが日本の音楽界に残した遺産と今後の展望
『スッキリ』の特集から始まった『THE FIRST』は、単なる一過性のテレビ企画ではなく、日本のボーイズグループの勢力図を不可逆的に塗り替える歴史的転換点となりました。
BE:FIRSTが世界の檜舞台で躍動し、脱落と評されたショウタ、ラン、レイコたちがMAZZELやソロアーティストとして見事に開花している現実は、「適切な育成環境とリスペクトさえあれば、才能は決して埋もれない」という強力な証明です。脱落者を敗者にしないBMSGの哲学は、今後のエンターテインメント業界におけるスタンダードとして、今後も長く参照され続けることでしょう。 (出典: スッキリ ザファースト メンバー(Yahoo!ニュース))